ベビーカステラの起源を探る
ベビーカステラは、誰もが親しみやすいお菓子として日本の縁日やお祭りでよく見かける存在ですが、その起源を知っている人は意外と少ないかもしれません。ベビーカステラのルーツを探るには、日本への伝来からその変遷を辿る必要があります。
ベビーカステラが日本にやってきたのは、南蛮文化が大きく影響を及ぼした時代です。16世紀後半から17世紀初頭にかけて、ポルトガル人やスペイン人が日本に持ち込んだ様々なお菓子の中に、「カステラ」の原型が含まれていました。それは、卵、小麦粉、砂糖を使用して焼き上げたシンプルなお菓子で、当時の日本人にとっては非常に珍しいものでした。
時代が進むにつれて、カステラは日本で独自の進化を遂げます。その過程で生まれたのが、現在私たちが慣れ親しんでいるベビーカステラです。特に昭和時代に入ると、縁日での定番お菓子として広まり、多くの人々に愛されるようになりました。大きなカステラを家庭で焼くのが難しかったため、より手軽に味わえるサイズとして人気が高まったと言われています。
日本の祭り文化と相まって、子どもから大人まで楽しめるこのミニサイズのカステラは、今や日本の風物詩の一部と言えるでしょう。ポルトガル生まれのカステラが時を経て、ベビーカステラという日本のシンボルに生まれ変わるまでの物語は、まさに文化の交差点です。ここ、港区台場のデックス東京ビーチアイランドモール一階にあるベビーカステラ専門店 -寛- KUTSUROGIでは、その歴史を感じながら一口頬張ることができます。